ある日の夕方ちかく、ドゥーモのクーポラに上りました。
高さ115m、直径45mあり、大きな八角形のドラムが、クーポラを占めています。
このドーモのクーポラは、
フィレンツェの街中にいてちょっと道に迷った時など、
クーポラの頭が見えると、ホッとしてクーポラを目指して道を戻ったりして、
目印にもなる程で、堂々として、美しく、存在感があるのです。
クーポラへの上り口は、正面入り口の裏手にあり、
螺旋状の狭い石段をただひたすらに登るのです。
この石段、一番上の展望台までは464段あり、時には狭く、時には急になります。
途中所々に外が見える小さな窓があり、
フィレンツェの街並みが段々と小さくなっていくのが見えて、
うわ〜!と思うのです!
フーフー言いながら、もうかなり登ってきたのではないかなあ〜と思っている頃に
クーポラ天蓋部分のフレスコ画が真近くに見える回廊に出ました。
下から見上げていた「最後の審判」のフレスコ画が
本当に手を伸ばせば届きそうなくらいの近くで見る事が出来るのです。
先端にある明かり取りのランターンから入る光が、このフレスコ画を
神々しく現し、現実の光景を感じさせる迫力を持って、目の前に存在していました。
更にまた、展望台にもなっているランターンまで再び石段を登ります。
でも、足はかなり大変!!何度も途中で立ち止まり、
後ろから登ってくる人に先を譲り、
上からは降りてくる人と狭い石段の途中ですれ違い、
「あとどのくらいで着くの?」と聞き「もうあと少しよ!」と励まされ、
かなり息も切れ切れに、やっと着いた展望台から見るフィレンツェの街並みは
赤茶のレンガの屋根が、街一杯に広がっている光景が夕暮れ時の夕焼けに映えて、
心地よい風にふかれ、此処まで登ってきた甲斐があったなと思いました。
ウフィッィ美術館、ベッキオ宮を望んで、アルノ川の向こう、
私の住んでいたアパートがある方向を二枚の写真をつないでみました。
(ちょっと光の入り方が違いましたが.....)
ジョットの鐘楼を見下ろして、
今回はこの鐘楼には登りませんでしたが、
鐘楼からクーポラを見るのもまたきっと違った眺めだろうなと思い、
今度は是非登ってみたいと思います。
ウフィッィ美術館、ベッキオ宮、その向こうにピッティ宮
サンタ・クローチェ教会
その右側の山の方にミケランジェロ広場があります。
手前の小さなクーポラはメディチ家礼拝堂とサン・ロレンツォ教会
中央後方の鐘楼のあるのがサンタ・マリア・ノヴェッラ教会
その向こう側がフィレンツェの駅であるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅
クーポラを真下に
ジョットの鐘楼とドゥーモを眼下に
こうしてフィレンツェの街並みを上から見渡してみると、
ドゥーモ教会を中心に四方八方に放射状に出来ている街で、
一望に見渡せる程の小さな街であるにもかかわらず、
ヨーロッパ全土に影響を及ぼした
ルネッサンスの発祥の地であるフィレンツェは、
14世紀から殆どその外観を損なうことなく現在に至っている
本当に美しい、花の都フィレンツェなのだなあと改めて思いました。
Lindas fotos.
返信削除Parabéns!