先日、といってももうかなり前になってしまったのですが、
途中まで書いていて、忙しさの中、投稿をアップするのもままならずに
あっという間にもう6月も最後の日になってしまいましたが、
私が所属している裏千家淡交会の講演会に行きました。
講師は裏千家学園の講師である谷端昭夫氏
演目は「玄々斎と井伊直弼」
この題材については、ちょっと気になっていたので、
アップする事にしました。
玄々斎は裏千家十一代宗室として裏千家の中興の祖ともなり、
利休250回忌法要と追悼茶会という全回で80回を超える盛大な茶会を事を行い、
その為に裏千家の大改革をした宗匠である。
また、
井伊直弼は彦根藩十三代藩主であるが、武術に秀でていた事はもとより。
茶の湯、和歌、禅にも力を注ぎ、
彦根藩主となった翌年には茶会を開き、
生涯には200回にも及ぶ茶会を開く幕末の大名茶人として有名である。
多くの茶会記、茶書を著述し、
「茶湯一会集」では、「一期一会」という茶の湯の理念を通して、
主客相対する心構えの大事さ深さを端的にあらわしている語として、
一期一会という一つの言葉として井伊直弼が使った事から、
その以後、茶道の世界に限らず、生活の場に於いても通用する言葉になってきたのである。
玄々斎と井伊直弼は、共に同じ幕末の時代を生きた茶人であり、
大名と茶匠として、身分を超えたところで、共に今に通じる茶の湯の中興の祖ともいうべき
基を作り出したのである。
そして、お互いにそれぞれのどこかの茶会で関わった事があったかもしれない。
自己紹介

- junko
- 茶道の先生をしています。 お茶を教えているだけではなく、ホテルにある茶室を管理し、国籍を問わず、老若男女を問わず、さまざまな人達と関り、非常に面白く興味深くもあります。 I am a teacher of the tea ceremony. Tea not only teaching, is managing a tea room in the hotel. Regardless of nationality, people of all ages, I have a variety of people and I related. It is also very interesting and fun.
La mia Italia への招待
イタリアから帰ってきて、早くもあっと言う間に日にちは
どんどん過ぎてしまっています。
それでも、このブログの中でのイタリア滞在はまだ帰国の
日を迎えていません...
しかしながら、現在の私の生活はまたいつもの日々なので
す。そこで、新たにイタリア滞在のブログを始めました。
こちらのブログも併せてご覧いただけると嬉しいです。
私の愛する花達
母は小さな花や山野草が好きです。
私も最近、花がとても好きになってきました。
季節毎に変わる我が家の花達、
折々に出会う花達を紹介するブログを始めました。
こちらの方も併せてご覧いただけると嬉しいです。
2010年6月30日水曜日
2010年6月6日日曜日
アルベニス 組曲「イベリア」
昨日は、お茶のお弟子さんでピアニストのお嬢さんが師事されている上原由記音氏のリサイタルをルーテルホールに聴きにいきました。
今年はスペインの作曲家アルベニスの生誕150周年という事で、
アルベニスの晩年の大作「イベリア」組曲全4巻12曲を全曲演奏という、非常に意義のあるリサイタルとの事でした。
上原由記音氏はスペイン音楽のスペシャリストで、
アルベニス音楽を紹介する為の完璧な演奏家と評される方です。
とはいえ、アルベニスの曲はお弟子さんが弾く「セビーリャ」一曲しか聴いた事がなく、
アルベニスという作曲家の事もあまりよくは知らなかったのですが、
今回この難解とも云える「イベリア」組曲を全曲聴いて感じた事は、
スペインのアンダルシア地方の町の風景、音楽、フラメンコ、歌が組み込まれながら奏でられた印象的な組曲で、とても力強い音と、さぞ複雑な和音の連続のような、譜面はどんなに込み入っているのだろうか、それをどうやって読みこなして、よく弾けるものだなあと、
全くの素人感覚の感想がまずあるのですが、それでも、
スペイン音楽の明暗、スペインという情熱的な風土と哀愁、
そのほんの一端でも感じる事が出来たのではないかなとは思います。
さて、その夜、上原由記音氏による公開レッスンがあり、
私のお弟子さんも出るので、そちらの方にも行ってみました。
公開レッスンというのは全くの初めてのものでしたが、
非常に面白く、ピアノを或は音楽を勉強しているというのでもないが、とても興味深く聴きました。
技術的な事、感情感覚移入等、専門的な事は解らないのですが、
時々に先生が説明される話に印象的なものがありました。
フラメンコを踊る時には、鼻筋を通すようにすくっと立つ。
スペイン人の誇り高い民族性からくるような誇り高く立つような音楽の表し方。
音にまろやかさを持たせるよりは、ナイフがキラリと光るような鋭さを出す。
余韻を残さない乾いた音を出す。
宿命的な深い悲しみを考える。
単旋律をいかに魅惑的に弾くか。
等々、私の感覚的に合った言葉をメモしてみました。
今年はスペインの作曲家アルベニスの生誕150周年という事で、
アルベニスの晩年の大作「イベリア」組曲全4巻12曲を全曲演奏という、非常に意義のあるリサイタルとの事でした。
上原由記音氏はスペイン音楽のスペシャリストで、
アルベニス音楽を紹介する為の完璧な演奏家と評される方です。
とはいえ、アルベニスの曲はお弟子さんが弾く「セビーリャ」一曲しか聴いた事がなく、
アルベニスという作曲家の事もあまりよくは知らなかったのですが、
今回この難解とも云える「イベリア」組曲を全曲聴いて感じた事は、
スペインのアンダルシア地方の町の風景、音楽、フラメンコ、歌が組み込まれながら奏でられた印象的な組曲で、とても力強い音と、さぞ複雑な和音の連続のような、譜面はどんなに込み入っているのだろうか、それをどうやって読みこなして、よく弾けるものだなあと、
全くの素人感覚の感想がまずあるのですが、それでも、
スペイン音楽の明暗、スペインという情熱的な風土と哀愁、
そのほんの一端でも感じる事が出来たのではないかなとは思います。
さて、その夜、上原由記音氏による公開レッスンがあり、
私のお弟子さんも出るので、そちらの方にも行ってみました。
公開レッスンというのは全くの初めてのものでしたが、
非常に面白く、ピアノを或は音楽を勉強しているというのでもないが、とても興味深く聴きました。
技術的な事、感情感覚移入等、専門的な事は解らないのですが、
時々に先生が説明される話に印象的なものがありました。
フラメンコを踊る時には、鼻筋を通すようにすくっと立つ。
スペイン人の誇り高い民族性からくるような誇り高く立つような音楽の表し方。
音にまろやかさを持たせるよりは、ナイフがキラリと光るような鋭さを出す。
余韻を残さない乾いた音を出す。
宿命的な深い悲しみを考える。
単旋律をいかに魅惑的に弾くか。
等々、私の感覚的に合った言葉をメモしてみました。
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