自己紹介

自分の写真
茶道の先生をしています。 お茶を教えているだけではなく、ホテルにある茶室を管理し、国籍を問わず、老若男女を問わず、さまざまな人達と関り、非常に面白く興味深くもあります。 I am a teacher of the tea ceremony. Tea not only teaching, is managing a tea room in the hotel. Regardless of nationality, people of all ages, I have a variety of people and I related. It is also very interesting and fun.

La mia Italia への招待

  イタリアから帰ってきて、早くもあっと言う間に日にちは  
  どんどん過ぎてしまっています。
  それでも、このブログの中でのイタリア滞在はまだ帰国の  
  日を迎えていません...
  しかしながら、現在の私の生活はまたいつもの日々なので  
  す。そこで、新たにイタリア滞在のブログを始めました。
  こちらのブログも併せてご覧いただけると嬉しいです。

私の愛する花達

  母は小さな花や山野草が好きです。
  私も最近、花がとても好きになってきました。
  季節毎に変わる我が家の花達、
  折々に出会う花達を紹介するブログを始めました。
  こちらの方も併せてご覧いただけると嬉しいです。

2010年12月13日月曜日

呈茶と音楽のひととき 2(呈茶)

クリスマスの茶会は、
ホテルオークラが札幌に開業した7年前から毎年開催してきました。

このような茶会を始めたきっかけは、
ホテルオークラ札幌の開業日は、2003年6月15日
その年の12月、ホテルのブライダルフェアでのクリスマスの飾り付けを見て、
お茶室でもクリスマスの趣向で何かをしたいと思ったのが始めです。
お茶に馴染みのない方々でも気軽にお茶室にいらしていただいて、
お茶を楽しんでいただきたいという事から始めましたので、
あまり堅苦しくない、誰でも馴染みやすいお茶を心がけてきました。
そして、私がする事ですので、道具は見立ての物も使い、
クリスマスは、特に洋風の物も取り入れてきました。

一年の日本の節句の折々に、毎年2〜3回、色々な趣向でしてきましたが、
回を重ねるごとに沢山の方にいらしていただくようになりました。
毎回必ずいらしてくださる方、
しばらくお顔を拝見しないなあと思っていても、久しぶりにまたいらしてくださる方、
次にいらしてくださる時には、友人を誘っていらしてくださる方、
皆さまそれぞれに、私にとってはかけがえの無いお客様です。
そして、お客様でありながら、親しい友人になってしまった方も.....。

この仕事を通して、茶道というお茶を通して、
人との繫がりがどんどん広がっていく事は大切な私の財産であり、
本当に沢山の素敵なお客様に恵まれてきた私は、
幸せだと思います。


いつもの茶室での茶会とは趣きを変えて、
バンケットホールでの、立礼での呈茶です。


床も仮設し、軸は、大徳寺の塔頭「黄梅院」住職 小林太玄師の
「いと高きところには神に栄光、地には善意の人に平和」です。

我が家は、家族皆がカトリックなので、クリスマスに掛ける軸に
聖書の言葉の物を欲しいと思っておりました。
茶掛けの軸は得度した僧侶の軸を掛けるので、どなたか書いてくれるお坊様を
探していたところ、大徳寺の小林太玄師が書いてくださるという事でお願いしました。

この言葉は、聖書のルカ福音書第2章1−14節で、
ヨハン・セヴァスティアン・バッハがクリスマス初日の礼拝で
演奏したラテン語教会音楽で、教会カンタータです。
今回の会は、呈茶とクラシック音楽のひとときですので、
まさにぴったりの軸でした。
花は、シンピジュームとデンファレの蘭の花を使いました。


この軸も賛美歌第2編219番の曲を
カリグラフィの天竺桂靖子先生に書いてもらい軸に表装したものです。
曲名は「O Holy Night」の三番目の歌詞です。
日本語の題名では「さやかに星はきらめき」です。

O Holy Night と言えば、学校時代にクリスマスのグリーコーラスで
必ず歌った曲で、とても懐かしく好きな曲です。
「互いに愛せよ」と説き 平和の道を教え 
すべてのくびきをこぼち 自由を与え給う 
げに主こそ平和の君 類(たぐい)なき愛の人 
伝えよ、その福音(おとずれ)を
広めよ、
聖(きよ)き御業(みわざ)を
たたえよ、声の限り

Truly He taught us to love one another
His law is love and His gospel is peace
Chains shall He break for the slave is our brother
And in His name all oppression shall cease
Sweet hymns of joy in grateful chorus raise we,
Let all within us praise His holy name.



水屋では、お弟子さん達が一所懸命、茶筅を振るい、全て任せて、私は
お客様の応対に専念する事ができました。
お弟子さん達の活躍があってこそで、呈茶も滞りなく出来感謝しています。


道具は、
* 水指:大樋焼き七宝繋ぎ 泉喜仙
* 棗:輪島 金地金銀散し 若島丈史
この棗は、私の好きな棗の一つで、
金銀が散らしてある様が雪が降りしきっている様な
沢山の星が煌めいている様な、そんなイメージを持っています。
* 茶碗:三島唐津 クルス俵型茶碗 仙鶴
南蛮意匠(神戸市立南蛮美術館蔵写し)
我が家の道具の中では、
クリスマスの道具には無くてはならない茶碗です。
* 茶杓:鵬雲斎玄室大宗匠好み 
松葉蒔絵朱塗り茶杓 銘 無事 誡堂叟
* 蓋置き:ヴェネチアグラス 見立て
* 香合:銀彩 十字架
京都 海峰窯 八木徹
古帛紗は「花樹双羊紋」
人間は神の子羊というキリスト教のたとえから、
この古帛紗を使いました。









呈茶の時のお菓子は、私のイメージでホテルの春日総料理長にお願いして作ってもらった一口サイズのケーキで、この日限りのお菓子です。抹茶にもとても合って、私のイメージピッタリに考えて下さり、お客様からも好評でした。
マカロンには、星や月などに型抜いて粉チョコレートを振りかけてあります。



0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts with Thumbnails